裏声が上手く出せない、出し方がわからない、裏声になると極端に声が小さくなってしまう……。そんな悩みを持つ方は少なくありません。
プロの歌手みたいに裏声が綺麗に出せるようになりたい!
そんなときは、裏声を鍛えるための練習法を取り入れることで改善できます。人によっては声量アップも期待できるかもしれません。
具体的なトレーニング方法について確認していきましょう。
目次
まず始めに裏声とは?ファルセットとの違い
まず始めに、裏声とは何か確認しておきましょう。
裏声とは、喚声点を超えた声のことで、地声がひっくり返ったような特徴的な声です。イメージが湧かない方はコーラスの歌声を思い出してみてください。
ファルセットと裏声は同じ言葉のように捉えられていますが、厳密には違います。
実は、ファルセットは裏声の種類のひとつなのです。下図を見るとイメージできるかもしれません。
裏声の種類
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今回のトレーニング方法は、裏声の中でもファルセットに重きを置いてご紹介しています。
裏声(ファルセット)を鍛えるための練習方法
それでは実際に、裏声が綺麗に出せるようにするための練習方法について確認していきましょう。裏声の出し方がわからない……という人でも簡単にできるので安心してくださいね。
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1.まずはハミングで地声から裏声にいく感覚を掴む
まずは、練習曲をハミング(はなうた)で歌い、地声から裏声にいく感覚を掴むことから始めましょう。
頭で覚えようとするのは決して悪いことではありませんが、真面目な性格の方は体に力が入りやすくなるので、感覚的に掴むのもひとつの方法です。
2.体の力を抜く
体に力が入ってしまうと、喉がしまってしまい、裏声が出にくくなってしまいます。
喉をあけた状態で歌うために、喉や肩に力が入らないよう、リラックスした状態で発声することが大切です。
ポイント
膝を軽く動かしてリズムをとりながら歌うと喉や肩の力が入りにくくなるのでオススメです。
3.軽く上目づかいをする
歌声を出すときは、顔を上げた状態よりも軽く上目づかいをしているような状態、つまり顎を軽く引いてみてください。裏声が出しやすくなります。
4.軽くあひる口を作って歌う
軽くあひる口を作って歌うと、声帯の形が綺麗に整い、高音が裏返りにくくなります。
5.頭から天井に向けて声を飛ばすように歌う|声量アップ効果も
裏声を出すときは、頭の上から声が抜けていくよう発声してください。そして、天井まで声が到達するようなイメージで遠くに飛ばすのがポイントです。
これは、裏声が綺麗に出るようになるだけでなく、声量アップも期待できます。
上手くできないときは
上手くできない人は、どちらかの手を一緒に上に伸ばしながら歌うと綺麗な裏声が出せるようになります。
地声から裏声にいく場合
地声から裏声にいくときは、人差し指を使った練習法がオススメです。写真のように口元から頭のてっぺんに向かって人差し指を滑らせてみてください。
地声から裏声を出すとき裏返ってしまうのは、一音一音、音を合わせるように歌っているためです。地声と裏声をひとつの線で結ぶようなイメージを持ち、音を滑らせるように歌えば、改善できるでしょう。
裏声が上手く出ない原因|かすれてしまうときに見直すこと
裏声のトレーニングをしても状況が改善されない、かすれた声になってしまう場合は下記の状態になっていないか確認してみてください。主に3つの原因が考えられます。
- 喉や肩に力が入ってる
- 一音一音を都度、チューニングを合わせるように歌っている
- 口をあけるとき、「い」を発音するときのように横に開いている
- 遠くに声を飛ばすように発声していない
裏声は、体の力を抜いて喉があいた状態を作り、頭の真上からスーッと声が伸びていくように歌うのがポイントです。
地声から裏声が上手くできない
もし、地声から裏声にいくときに上手くできない方は2.が原因でしょう。声を真上に滑らせるように発声すれば綺麗な裏声が出せます。
裏声がかすれてしまう
裏声がかすれてしまう場合は、細く遠くに声を飛ばせていない可能性があります。声をゆっくり天井に到達させるイメージで発声してみましょう。
裏声が上手く出せないとお悩みの方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。