歌に関する知識

換声点とは

投稿日:2020年1月4日 更新日:

喚声点とは

地声と裏声の境目のことを換声点(かんせいてん)といいます(海外では一般的にブリッジと呼びます)。

一般的によく言われる声区(体の使い方によって異なる声の種類)では、低音は地声、高音は裏声、地声と裏声の境目が換声点といわれています。

地声からミックスボイスの切り替えは、歌う上で重要なポイントです。
換声点の切り替えをなめらかにして、声区がスムーズになると、声も裏返りもなくなります。

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男女別:喚声点の音の目安

喚声点の目安

音の高さは、男性はmid2D(D4)〜mid2F(F4)、女性はmid2G#(G4#)〜hiB(B4)のあたりです。
人により、低いところに換声点がある方もいれば、高いところに換声点がある方もいます。地声の最高音はこの換声点付近の音となります。

換声点よりも上の高い音を出す場合は、ミックスボイスが必要となります。
自分の換声点を把握しておきましょう。自分がどのあたりまで地声が出せ、どのあたりからミックスボイスを出さないといけないことが理解できます。

自分の換声点を把握しておかないと、無理に高い音を出してしまいがちです。
喉を痛めてしまう原因にもなりますので、どの音が喚声点なのか把握しておくことをおすすめします。

自分の換声点を確認する方法

1まず、地声の「アー」と低い音を出します。
2次に、そのまま、高い音へ上がっていきます。
3地声で耐えきれず裏返ってしまう、又は裏声に切り替わる音が確認できます。その裏返ってしまうったところの音が換声点です。

換声点の確認のコツはピアノなどの楽器で音を出して、その音に合わせなが発声を行うことです(どの音が自分の声の喚声点なのか確認できる)。

換声点の切り替えがうまくできない原因と対処法

換声点の切り替えがうまくできない原因は、換声点付近は非常に繊細で、声のバランスが崩れやすい音域だからです。

 換声点付近では、
・地声で出そうとすると少し苦しい
・裏声だと音が低すぎてしっかりとした裏声にならなかったりする
・声がガラガラしてしまったり、かすれてしまったりする

といったことがあります。

声がガラガラしてしまう場合

声帯閉鎖が強すぎてバランスが取れていない状態です。

換声点に入っても地声を緩めることが出来ず、裏声にも上手に移れないため、声帯のバランスが取れない状態になってしまいます。その結果、声がガラガラしてしまいます。

ですから、低音部部での力を弱めて、換声点の手前から裏声を強くし入れていくイメージで発声すると良いです。

声がかすれてしまう場合

声帯閉鎖が弱い状態です。換声点付近で少しだけエッジボイスを取り入れてみると良いです。

エッジボイスとは、声帯が閉じた状態で出る「呪怨の声」みたいな声のことを指します。声帯のバランスを崩すことなく、声帯閉鎖を強めることができます。

ミックスボイスが出せるようになると、地声の音域から裏声の音域への切り替えが滑らかになります。プロのアーティストはミックスボイスを活用している事例が多く、必要不可欠です。

喚声点をなくすには?

声区の間にある溝を埋めて、声が裏返ったり、変わったりしないようにすることを、換声点をなくすと言います。声区融合とも言います。

ほとんどの歌は地声と裏声の両方を使わないと出せないような音域で作られているため、声区を切り替える際に地声のままで歌ってしまうと声が裏返ってしまうのです。

その対策として、換声点をなくし、声区融合する必要があります。
歌手は音域に合わせて声を使い分けています。

まとめ

人によって換声点は異なります。
換声点の位置は個人差がありますので、人によっては男性でも女性と同じくらい高い音だったり、女性でも男性と同じくらい低い音だったりします。

重要なのは自分の換声点の位置を把握することです。
換声点は完璧に消すことは出来ませんが、練習を重ねていくことで、換声点を目立たないようにすることは可能です。

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k a s u m i

数百人以上の声をみた経験を持つ、歌の先生ブロガー。バンドSee Emily Playのvo&ba。あなたらしい歌い方を大切にして欲しい。いくつになっても歌や音楽と生きる人生を歩んで欲しい。そんな思いでサイト運営しています。ぜひTwitterフォロー、Facebookのいいねをお願いします!

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