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フュージョンとは?音楽の種類について知ろう

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フュージョンとは

フュージョンは、一般的にジャズを主体としてロックやラテンなどを融合した音楽を差します。

ここでは、歴史や演奏スタイル、使用する楽器などの視点から、フュージョンとという音楽のジャンルについてご紹介します。

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フュージョンの歴史

フュージョンの歴史

フュージョンの原点となるジャズの発祥は、20世紀初頭のアメリカ南部です。
ブラスやピアノなどの楽器を用いた演奏技術に、アフリカ系のリズム感が融合された音楽がアメリカ全土に広がり、多くのジャズミュージシャンが生まれました。

ジャズの演奏はスリリングで緊張感にあふれ、ミュージシャンの感性が自由に表現されていて、今でも多くのジャズファンを魅了しています。

フュージョンは、ジャズの新しい形(クロスオーバー)として60年代後半に産声を上げます。

1968年頃から、多くのジャズプレーヤーたちは世界中で広まりつつあった電子楽器(シンセサイザー)を取り入れた、アルバム制作に取りかかっていました。

ジャズロックに傾倒したマイルスディビスをはじめ、ジャズピアニストのチックコリア、ハービーハンコックらが、シンセサイザーを駆使して幻想的なフレーズを楽曲に導入したのです。

発表されたそれぞれのアルバムは、ジャズの異色作として世界中でヒット。クロスオーバーと呼ばれ一大ブームとなりました。

フュージョンの誕生

70年代後半になると、クロスオーバーはさらに進化します。
一流のミュージシャンたちが、ロックの強烈なビートやラテンなどの民俗音楽のリズムを取り入れ始めました。

シンセサイザーだけでなく、ギターにも電子的なエフェクターをつなぎ、エレキベースを使用するなどして壮大な電子音の世界を表現したのです。

演奏スタイルは、ビートの効いたリズムに乗せて、ギターやシンセサイザーを駆使したテクニカルなソロがくり広げられる、新しいスタイルです。ミュージシャンたちはさまざまなバンドを結成し、独自の個性を生かしたアルバムを発表。それらは画期的な名盤としてヒットし、世界中で愛されました。

当時の代表的なバンドは、チックコリアとスタンリークラークがコンビを組んだクロスオーバーの先駆者「リターントゥフォーエバー」。

ベースの革命児ジャコパストリアスが加入した「ウェザーリポート」や、天才的ギタリスト、ラリー・カールトンも在籍した「クルセイダーズ」などです。

音楽業界では、このムーブメントを生かし商業的分類として世の中に広めました。それがフュージョン(融合された)ミュージックという新しい音楽ジャンルなのです。

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フュージョンとジャズ、ファンクの違い

フュージョンとジャズ、ファンクの違い

音楽のジャンル分けは難しいといわれています。
特にフュージョンは、ジャズやロックなどの複合体ともいえるので、他の音楽との線引きが難しいのです。

演奏スタイルや使用楽器などから、ジャズやファンクとフュージョンの違いを見てみましょう。

ジャズとの違い|使用楽器と演奏スタイル

ジャズはブルーノートスケールを基本としたソロプレイが曲の大半を占め、シンコペーション、ポリリズムを多用した自由なリズムとスリリングな演奏が特徴的です。楽器はピアノやコントラバスなどのアコースティックな楽器と、ブラスやサキソフォンなどの管楽器が主に使われます。

フュージョンは、テクニカルなソロプレイの要素は継承し、のりの良いリズムでバンドのグルーヴを重視しています。

使用楽器はドラムにエレキギターやエレキベース、シンセサイザーやエフェクターなどの電子楽器が多く、ラテンと融合した楽曲では、パーカッションや民族楽器なども使われます。

関連記事:ジャズの種類

ファンクとの違い|リズムと曲の構成

フュージョンとファンクの違いは、ジャズとの比較よりも難しいといえます。
フュージョンの中にはファンクやソウルミュージックを取り入れた楽曲もあり使用する楽器もほとんど変わりません。分類する視点は、リズムの特徴や曲の構成でしょう。

ファンクは1泊目を強調した16ビートが主体で、同一フレーズを繰り返す演奏スタイルが印象的。クリアなエレキギターのカッティングサウンドと跳ねるようなベースとパーカッションにブラスが加わり曲を盛り上げています。

フュージョンは多種多様なリズムを取り入れています。テクニックを強調したソロパートを含む曲の構成は、ファンクとのちがいといえるでしょう。

関連記事:ファンクとは?

フュージョンのおすすめアーティスト

最後にフュージョンのおすすめアーティストをご紹介します。

リターントゥフォーエバー|SPAIN

チックコリアとスタンリークラーク中心。70年代フュージョンシーンを代表するバンドです。素晴らしいテクニックと幻想的なシンセサイザーの世界観に魅了されます。

おすすめの曲は「Spain」。1973年発表のセカンド・アルバム「ライト・アズ・ア・フェザー」に収録された名曲で、多数のアーティストにカバーされました。

イントロにアランフェス協奏曲のフレーズを入れ、ラテンのリズムを取り入れた歯切れのよいリズムと、哀愁を帯びたメロディは必聴です。曲のアクセントになっている16ビートのユニゾンも絶妙でスリリング。

ウェザーリポート|BirdLand

フュージョン創成期に関与したウエインショーターとジョーサヴィヌルが中心となって結成したバンドです。

1976年にベースとしてジャコパストリアスが加入し、シンセサイザーによる壮大な雰囲気と個性的なベースの音が印象的です。

おすすめの「BirdLand」は1977年に発表された名盤「ヘヴィ・ウェザー」からのナンバー。16ビートの小気味よいリズムとトリッキーなメロディが、繰り広げられます。

ジャコパストリアスのソロやピッキングハーモニクスなど斬新な奏法で引くリフは必聴です。

クルセイダーズ|Spiral

キーボード奏者ジョーサンプルが中心になって結成。
当初ジャズコンボとして活動していましたが、70年代にジャズとソウル、ファンクを融合した新しい形でアルバムを発表し一躍トップシーンに躍り出ました。

おすすめの曲は、アルバム「南から北十字軍」に収録された「Spiral」です。
ギタリストとしてラリー・カールトンが加入し絶頂期を迎えた頃のナンバーで、ファンキーな16ビートのリズムと印象的なリフ、メロディアスに流れるラリー・カールトンのギターソロが心をわしづかみにします。

ジョーサンプルとのソロの掛け合いや分厚いホーンセクションも聴きどころです。

シャカタク|NightBirds

1980年に結成したイギリスのフュージョンバンドで、即興演奏が少なく、美しいメロディを重視した演奏スタイルです。都会的な雰囲気が日本でも人気に。1982年に、ピアノと女性コーラスを前面に出したアルバム「NightBirds」「Invitations」が連続して世界的な大ヒットとなりました。

おすすめの曲はアルバム「NightBirds」のタイトルナンバーです。スタッカートの効いたピアノの旋律が印象的で、透明感のある女性コーラスが心地よくも哀愁が漂っていてうっとりします。

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kasumi

数百人以上の声をみた経験を持つ、歌の先生ブロガー。バンドSee Emily Playのvo&ba。さまざまな方のレッスンをしてきたため、人の声が目に見えます。 あなたらしい歌い方を大切にして欲しい。いくつになっても歌や音楽と生きる人生を歩んで欲しい。そんな思いでサイト運営しています。ぜひTwitterフォロー、Facebookのいいねをお願いします!

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