プロミュージシャンとして第一線で活躍し、成功しているのはひと握りの人たち。彼らの経歴を調べると、自身の音楽活動を通じて人脈を広げ、音楽業界とのつながりを確立しています。
音楽で成功するためには、技術やセンスを磨くことが大切ですが、人脈を広げることも、忘れてはならない、もうひとつの大切ことではないでしょうか。
目次
「人脈」を増やすべき理由

登竜門といわれるオーディションやコンテストで高い評価を得て、そのままプロ活動を始めたミュージシャンもいますが、ライブ活動や人脈を生かして自分の音楽を売り込んで成功した人も多いようです。
人脈を増やすことは、自分の音楽をアピールする以外にもいろんなメリットがあります。
実際、人見知りの筆者も、頑張って社交の場に出て、声や音楽に関する仕事の話をもらったことがあります。
可愛がられるセンスのある方は、アンダーグラウンドで人気のアーティストと一緒にライブをしたり、スタジオミュージシャンの仕事をもらったりしていました。
抜群のセンスとスキルだけでは何にもならない
作詞作曲や歌唱力、楽器演奏の高いスキルを持っていても、音楽業界で取り上げてもらえなければ自己満足で終わってしまいます。
自分のスキルを表現し、世の中に認められてようやく音楽で成功するための人生がスタートします。音楽業界とつながり自分のスキルを世間に広めるために、業界人との人脈を作ることは大事な要素。
身近なところから人脈を広げる努力をしましょう。
人と人のつながりは無限に広がるので、多くの人と知り合い、つながりができれば業界の人に届く可能性があります。
人脈を増やしていく過程で自分も成長できる

人脈を増やすことで、人との会話やふれあいを何度も体験します。
自分のことを見知らぬ人に伝える作業は簡単ではありませんが、機会が増えれば人との接し方や話し方が自然と身につき、自己アピールが上手くできるようになるでしょう。
自己アピール上手になることは、自身のブランディングにつながり、ファンを増やすことにもつながります。
人脈づくりで聞き上手になることが自分のスキルを向上させる
自作の音楽や演奏技術のスキルなどを披露して自己アピールする方法もあります。相手に披露して感想を聞くときは、本音で話してもらいましょう。
今まで足りなかった点に気付かされることもあります。厳しい意見なども、今後の自分の作品に生かすことでスキルアップも可能です。聞き手に徹していろんな意見や感想をもらいましょう。
客観的にウケる。音楽でご飯を食べていくには必要なことです。
人脈作りは、結果的に自分の作品やスキルアップにも効果的だと言えます。
人脈を広げる手段

普段の生活の場や、音楽イベントへの参加、ライブ活動の中にも人脈を広げるチャンスはあります。出会いの場は思ったより多いのです。
対バンやライブハウスのスタッフとの交流で人脈を広げる
ライブハウスでの活動は、一番身近で多くの人と音楽を通じて知り合えます。
出演する機会を得たら、自分をアーティスト商品として売り込むチャンスです。対バンで共演する仲間やお客さんと、できるだけ接点を持って人脈を広げましょう。
ライブハウスのスタッフと知り合いになれば次のライブに呼ばれることもあり、さらに人間関係が広がります。
ライブ活動は一夜にして人脈を広げるチャンスですが、出演者とのトラブルや時間が守れないなど、社会人としてのマナーを損なうと、活動の場をなくしてしまうので注意しましょう。
職場やサークルで自分の思いを伝える
日頃から「自分がやっていること」を発信し、「こうなりたい」と話していると、職場や友人関係の中で共感してくれる人が現れるケースもあります。職種によっては仕事につながることも少なくありません。
動画配信

最近では、YouTubeやTickTokなどの動画配信サービスは重要なツールです。
自分のライブなどの映像を見せるだけで音楽に対する思いや活動の実態がわかってもらえるので大いに活用しましょう。
ミュージックバーなどでも出会いはある
ミュージックバーなどを行きつけのお店にしておくと、普段関わることのできない有力者と出会えることがあります。音楽に関係する人や、興味を持っている詳しい人に出会う機会を活用して、人脈を広げましょう。
アーティストや音楽関連の仕事に携わっている人と出会えたら大きなチャンス。自分の思いを話すのも良いですが、自身のライブ映像をみてもらうことが効果的です。ミュージックバーでは大画面でYouTubeの動画を流しているところもあるので、マスターにお願いして映像を流してもらいましょう。
ただ広げるだけではダメ。人脈を有効に生かすコツ

成功するためには、人脈を広げて自分を知ってもらうことですが、ただ広げるだけでは「顔の広い人」で終わってしまいます。より多くの人に効果的に自分をアピールすることが重要です。
人間性に磨きをかけよう
ある音楽専門学校の主任講師のお話を聞く機会がありました。
仕事を手に入れるためには「この人なら安心して仕事が頼める」と思える人間性が重要だそうです。専門知識が豊富で演奏スキルが高い人ほど、人間性に支障がある人が多いといいます。
社会人としての常識ですが、自分の主張ばかりではなく相手の気持ちも考えること、誠実で時間や約束を守ることを常日頃から心がけておきましょう。
感情的なつながりを大切にする~仕事の相手は人~

せっかくつかんだ人脈を有効に活用するために、アーティストとしての個性や自作品の良さを商品として売り込む努力をしましょう。
聞き上手になるのも一つの方法です。相手の意見や感想を謙虚な姿勢で聞くことで、感情的なつながりはいっそう深くなります。仕事の相手は「人」なのです。
どんなことに興味があり、どんな風になりたいのかを熱く伝える
音楽関係のプロデューサーや音楽事務所の人と知り合えた時には、熱意をもって自分の考えや将来の夢を語りましょう。
ただし、あまり主張が強すぎると逆効果です。特に自分が今やっていることを伝えるときに熱が入りすぎることがあります。
作品の評価するのは本人ではなく相手であることを忘れないようにしてください。
音楽に関連した仕事は選ばず断らない

音楽の仕事を依頼されたら、どんなジャンルの仕事でも選ばずに引き受けることです。レスポンスの速さと行動力は、やる気のある人という印象を与えます。
ローディーやセッティングの手伝いなどの裏方仕事でも、必ず自分の将来に役立つので、積極的に引き受けましょう。新しい人脈が広がる可能性もあります。
ここぞというとき役に立てるようにする
仕事を依頼する人は、人間性を見ています。十分なスキルを持ち合わせていなくても、社会人としてのマナーがしっかり身についていて努力を惜しまないことが重要です。
日頃から「この人なら期待に応えてくれる」という印象を与えておくことで、成功するチャンスが舞い込む確率が上がります。
人脈を広げ、人間性に磨きをかけて成功の道をめざそう
仕事は人と人のつながりで成り立っている、という社会的な常識は音楽業界で食べていくうえでも重要なポイントです。人脈を広げ、自分を分かってもらうための人間性に磨きをかけることで、業界が身近に思えるようになり活動の機会も増えるでしょう。
人と人の誠実なつながりを維持することは、成功するための重要なスキルといえます。