筆者は、人の話し声や歌声を聞くだけで“どんな形の声”をしているかが分かります。
今までいろんな方のボーカルトレーニングをやったり、バンドのボーカルとして歌ったりしてきた経験から不思議な特技を身につけることができました。
声を聞けば、その人が持つ
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などが分かります。
そこで、有名人の声がどんな形をしているのか“連載コラム”として書いていこうかと思います。第一弾は、私が愛するアーティスト、Radioheadのトム・ヨークがどんな声の形をしているのかご紹介します。
※このコラムは個人的な観点の元で書いています。あらかじめ、ご了承ください。
目次
Radioheadトム・ヨークの声の形は楕円形!?
まず、トム・ヨークの声がどんな形をしているのかみていきましょう。ざっくり言うと楕円形です。図にすると下記のような感じです。
上唇に沿って声が抜けている
今にも潰れてしまいそうな楕円形。でも、この形があの優しい声を生み出しているのです。具体的に口からどんな感じで声が出ているのかというと下図のような感じです。
トム・ヨークは、フレーズによって口を大きく開けて歌うことがあります。しかし、声は上あご(軟口蓋・硬口蓋)に沿って楕円形に抜けているため、いい意味で声に太さがありません。
男性よりも女性に多い声の形
男性よりも女性に多い声の形です。ボーカルとして突き抜けるような歌声というよりも、楽器のひとつのような感じでバンド演奏に馴染むような声なのではないでしょうか。
エモーショナルだけど聴いていて心地の良い歌声、それが彼の魅力です。
声の速度や力み具合について
声の速度や力み具合はどんな感じなのでしょうか。感情が入っているときは声にやや力みが入りますが、基本的な歌声はとてもやわらかいです。速度もゆったりしています。
声の距離について
声がどのくらい前に飛んでいるのか見ていきましょう。基本的に、大きい声を出したいときはお腹に力を入れるのではなく、声を遠くに飛ばすように出すことが大切です。
口元から1mくらい先に声を届けるようなイメージで歌うと、声がこもったりボソボソしたりといった悩みを解決できるかと思います。
トム・ヨークは声に距離がある
トム・ヨークの歌声はやわらかいですが、声に距離があります。明確に何cmくらい飛んでいるのか測ってはいませんが、パーソナルスペースを犯さないくらいの距離は飛んでいるでしょう。
バンド演奏でもしっかり声が通るのも頷けます。
トム・ヨークの声から見るその他の特徴
トム・ヨークの歌声から他にどんな特徴が見られるのでしょうか。
1.息の流れが綺麗
ライブによっては、声と一緒に吐き出される息にムラがあることもありますが、基本的には息が一定の細さ・量で流れていてとても綺麗です。
2.裏声が綺麗に出やすい
吐く息が適度に細く一定の量で流れていくので、裏声が綺麗に出やすいでしょう。実際、彼の裏声はとても美しいです。
3.ボリュームを出すときに息を深く使っている
トム・ヨークは、声にボリュームを出すとき体に力を入れるのではなく、腹式呼吸で息を深く使いながら歌っています。
大音量のバンド演奏でも十分通る声
感情を込めながら歌うのが彼の特徴なので、体に力が入っていることもありますが、バンド演奏で歌ってもしっかり通る歌声を持っていることには間違いありません。
Radioheadトム・ヨークの歌声はとにかく心地いい
トム・ヨークの歌声は、薄い楕円形で息がゆったりと流れているため、力強いというよりも心地いい印象を与えます。
Youtubeなどでも彼の歌声は聞けますので、ぜひ一度彼の声を聴いてみてください。