歌唱テクニック

ウィスパーボイスとは|邦楽・洋楽の歌手例と声の出し方について

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ウィスパーボイス(whisper voice)とは、“優しくささやくような発声”のことです。

ウィスパー(whisper)は英語で“ささやき”と言う意味なので、まさにそのままの声を言葉で表しています。ささやきに近い、息が漏れた声(breathy voice)を、ウィスパーボイスというケースもあります。

ウィスパーボイスってどんな声?

ウィスパーボイスって言葉は聞いたことがあるけれど、どんな声なの?

例えば、フランスの女優であり歌手である、Vanessa Paradisの声が挙げられます。

 

耳元で話しかけられたような気分になる声で、ウィスパーボイスは聞き手に対して、かわいい・癒し系・ロリータ・女の子らしいといった印象を与えます。

声だけでかわいさを演出できるなんて……罪ですよね。

 

関連記事:Vanessa Paradisの声を見る|ウィスパーボイスと舌ったらずが魅力のロリ声

 

実はウィスパリング・テクニックと呼ばれるテクニック

ウィスパーボイスを歌の中に取り入れる技術のことを、ウィスパリング・テクニックといいます。男を虜にするかわいらしい声……ではなく、ウィスパーボイスは立派な技術なのです。

 

厳密には、息漏れ声とは違う

冒頭でも、息が漏れた声(breathy voice)がウィスパーボイスと呼ばれるケースもあるといいました。

しかし、厳密には息漏れ声とウィスパーボイスは違います。

声帯の位置

 

何が違うのでしょうか。それは、声帯が振動しているかどうかです。

詳しい内容については、次の見出しで確認していきましょう。

 

音声学的にみるウィスパーボイスと息漏れ声の違い

声門閉鎖を意図的に緩めているかそうでないかの違いがあります。

ちなみに、声門閉鎖とは下図にある発声時のことで、左右のヒダがしっかりと閉じている状態を表す言葉です。

声門閉鎖について

息漏れ声は、上図にある呼吸時に近い状態で声が出ています。一方、ウィスパーボイスは声門閉鎖が弱いといっても、どちらかというと上図の発声時に近い状態で声が出ています。そのため、息漏れ声よりも声帯が振動するのです。

ウィスパーボイスと息漏れ声は似て非なるものと覚えておきましょう。

 

ウィスパーボイスを持つ邦楽・洋楽アーティスト

ウィスパーボイスを持つアーティストは、Vanessa Paradisだけではありません。

他にはどのようなアーティストがいるのでしょうか。いくつか例を挙げてみました。

 

邦楽アーティスト

  • Chara
  • アーバンギャルド
  • 相対性理論
  • やくしまるえつこ など

邦楽アーティストの中でウィスパーボイスが有名なのは、Charaではないでしょうか。日本でウィスパーボイスの先駆けとなった人といっても過言ではないでしょう。

洋楽アーティスト

  • Vanessa Paradis
  • Minnie Riperton
  • The Cardigan など

loving youという曲を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

あの有名な曲を歌っているMinnie Riperton(ミニー・リパートン)もウィスパーボイスの持ち主です。

 

ウィスパーボイスの出し方・練習方法

ウィスパーボイスの出し方・練習方法について確認していきましょう。

体の力を抜く

まずは体の力を抜きましょう。

例えば、体を揺らしたり、ため息をついてみるなりしてみてください。

 

優しく息を吐く

次に、優しく息を吐く練習をしましょう。このとき声は出さなくて大丈夫です。

ウィスパーボイスを出すときは息に声を乗せるイメージを持つと習得しやすいかと思います。

まずは、息だけ吐く練習をしてウィスパーボイスを出すときの“息のイメージ”を掴みましょう!

 

ポイント
・できる限り長い時間、息が吐けるように練習する
・「あ」と口を開けるのではなく「ひ」と発声するときのイメージを持って、息を縦に薄く横に広い形で吐く

 

息の形のイメージがつかない人は、下図を参考にしてみてください。もしくは、「はっ」とため息を吐くように息を出して、そのまま長い時間吐き続けるイメージを持つとといいかもしれません。

 

息の吐き方のイメージがついたら声を乗せてみる

息の吐き方のイメージがついたら、声を出してみましょう。

息と同じように、薄く横に広がっていくようなイメージで声を出すのがポイントです。

 

はじめは息だけ「ハー」と優しく吐いて徐々に声を乗せるように発声するとうまくできるようになります。

 

ウィスパーボイスで歌うと声量が出ないときの問題解決法

ウィスパーボイスで発声できるようになったけれど、声量が出ない、声に輪郭がなくなってしまい、何を言っているのかわからない

そんな問題にぶつかるときがあるかもしれません。

 

そんなときは、声を1〜2m先、遠くに飛ばすようなイメージで発声してみてください。

声に芯がつくため、何を言っているのか相手に伝わりやすくなるでしょう。

また、息が遠くまで飛んでいくことで声量がアップするので“声が聞こえない”問題の解決につながります。

 

参考:声量を上げる方法|歌と話し方どちらにも使える体の使い方とは

 

ウィスパーボイスでも通る声になるには腹式呼吸が大切

ウィスパーボイスは、通常の発声法よりも息の量が多いため声量がつきにくいというデメリットがあります。

とはいえ、腹式呼吸を使って息をたっぷり使いながら歌うことができれば、ライブでも声が通るようになります。

 

関連記事:腹式呼吸の具体的なやり方!2つのコツで誰でも簡単にできる

 

滑舌が悪い人は滑舌改善の練習も取り入れるのがおすすめ

滑舌が悪い状態でウィスパーボイスを出すと、普通に発声しているときよりも余計に、何を言っているのか聞き取りづらくなってしまいます。

滑舌が悪いという方は、ウィスパーボイスの練習に加えて滑舌練習を取り入れることをおすすめします。

 

詳細記事:滑舌(かつぜつ)とは|滑舌が悪い原因と誰でも簡単にできる練習法

 

まとめ

ウィスパーボイスは、体の力を抜いた状態で声を出すこと、息は薄く横に広く吐き出すようなイメージで練習することで習得できるかと思います。

慣れないうちは苦戦するかもしれませんが、続けていくうちに徐々に感覚が掴めるようになるかと思いますので、ぜひチャレンジしてみてください!

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  • この記事を書いた人

kasumi

歌の先生ともの書きで生きる人。バンドSee Emily Playのvo&ba。さまざまな方のレッスンをしてきた経験から人の声の特徴が目に見えるのが特技。 あなたらしい歌い方を大切にして欲しい。そんな思いでサイト運営しています。ぜひTwitterフォロー、Facebookのいいねをお願いします!

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