あなたが抱えている歌の悩み、ベースボーカルになることで改善できるかもしれません。ライブやレコーディング音源を聴くとき、「自分ってこんな声だったの?」とびっくりすることはありませんか?
筆者自身も、自分の歌声を聴くのに慣れるまでかなり時間がかかりました。
生徒さんに、自身の歌声を録音して聴いてもらうと「こんな声だったの?!」とびっくりされることがほとんどです。頭では分かっていても歌声を簡単に変えることはできません……。しかし、ベースボーカルをやることで、より高いメリットが得られます。
目次
ボーカルトレーニングだけ続けるメリット
ボーカルトレーニングを継続的に続けていくことで
- 音程が取れない
- 高音または低音が出ない
- 歌声に響きがない
などの悩みは解決できるでしょう。
ベースボーカルをやることで
実は、音程が安定した状態で歌が歌えるというメリットがあります。
しかしなぜ、ベースボーカルをやると音程が整うようになるのでしょうか。
ベースはルート音を弾くから音程の確認がしやすい
ベースボーカルをやると歌が上達する理由、それはベースがルート音を弾いているためです。
例えば、コード(和音)がCの曲があったとします。
ドラムで音程確認は厳しい
バンドのパート別に確認してみたとき、ドラムはリズムを刻む楽器ですから音程を確認するのには向いていません。
ギターでの音程確認は?
ギターは音を鳴らす楽器ですが、基本的に単音ではなくコードを弾くため、歌の音程を確認するのには向いていないでしょう。
ギターが音程確認に向いていない理由
Cのコードは、C(ド)・E(ミ)・G(ソ)の音で構成されているため、ギターは3つの音全てを弾くことになります。(ギターソロなどの例外は除く)
歌いながら、コードの音を聞き分けルート音(軸となる音)となるC(ド)を確認するのは難しいことです。歌いながら確認するのであればなおさらでしょう。
一方、ベースは基本単音で弾く楽器ですから、コードの軸となるルート音の確認が容易なのです。
かえるの歌をピアノで弾いたときに例えると分かりやすい
ベースの音に合わせると歌の音程が整いやすい理由をご説明しましたが、いまいちピンとこない方もいるかもしれません。そんなときは、かえるの歌のピアノで弾いたときに例えるとイメージしやすいでしょう。
ピアノ伴奏の右手と左手に注目
かえるの歌のピアノ伴奏は、「かーえーるーのーうーたーが」というメロディ部分を右手で、「ジャーン・ジャーン」と複数の音が鳴っている部分を左手で弾きます。
歌のメロディは、左手で弾いている「ジャーン」という複数の音よりも右手で弾いている「かーえーるーのーうーたーがー」という音を確認した方が分かりやすいですよね。
ベースボーカルは、曲のメロディを確認する感覚に近い状態で歌えるため、音程が安定し、歌が上達しやすくなるのです。
ベースボーカルはリズム感を鍛える練習にもなる
ベースボーカルをやると歌が上達する理由には、リズム感が鍛えられることも挙げられます。
なぜかというと、ベースはドラムに合わせて弾く楽器のため、リズムに合わせる訓練が必要となります。
リズム隊の役割
ドラムとベースは「リズム隊」と呼ばれ、演奏の土台を築くポジションです。ドラムとベースのリズムが合っていなければ演奏は成り立ちません。
ベースを持つことで曲のリズムを意識するようになります。リズムにのることを意識するようになることで、歌のリズムも自然と整うようになるのです。
ベースボーカルで有名なアーティスト
最後にベースボーカルで有名なアーティストを挙げてみました。
ポール・マッカートニー/The Beatles
スティング/ The Police
ロイ/THE BAWDIES
アマチュアのバンドでベースボーカルをやっている人を見ると分かりやすいかもしれません。ギターボーカルやドラムボーカルをやっている人よりも、比較的に音程が安定していることが多いのです。
歌が上手くなりたい!ベースボーカルにチャレンジしてみよう
歌が上手くなりたいと思ったら、ボイトレを行う以外にベースボーカルへチャレンジしてみることもひとつの方法です。
バンド好きの人でなければ、ベースにトライすることに躊躇してしまうかもしれませんが……。
ちなみに、筆者はベースボーカルをやってよかったと思っています。